エンディングノートを書く意味はなんだろう?どんな項目の内容を書けばいいの?
と疑問に思った事はありませんか。
エンディングノートは年齢関係なく準備しておいて困らない物であり、守る家族がいるならなおさら大切なもの。
かと言ってまだ先のことを考える余裕がないし、想像できない人も多いのではないでしょうか?
今回の記事では、70歳代以上の両親の事を想定して皆さんに『エンディングノート』の必要性や無料で使えるアプリを紹介したいと思います。
これをきっかけに親だけでなく、30代・40代の人にもエンディングノートを書くきっかけが作れたら幸いです。
・エンディングノートとは?書く意味は?
・エンディングノートはいつ書けばいいのか
・エンディングノートに書く項目
・エンディングノートを書くときの注意点
・おすすめエンディングノート&オンラインアプリ
・エンディングノートと一緒に準備すること
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親の老後を考える。親子で共倒れした実例と正しい対処法【まとめ】エンディングノートとは?書く意味は?
エンディングノートとは、万が一自分に何かあったとき、家族や周りの人達に伝えておきたい事を書き留めておくノートを言います。
例えば、自分が交通事故などで意識不明になるような重体事故にあったときに、延命措置をするしないなど、伝えたくても伝えられません。
そこで役に立つのがエンディングノートです。
あらかじめ、もしもなにかあった時の事を想定して、「どうしてほしいか」を書いておくことで周りが迷ったり争うことなく、治療・介護・葬儀の事などスムーズに進められます。
終焉活動(終活)の1つとして高齢者が終末期に差し掛かってエンディングノートを書くイメージが強いですが、実は高齢者がいきなりエンディングノートを書く事はとても大変なことです。
考えてみてください。
寝たきりで、現実的に死が近い人に、もしもの時のことを考えて書くなんて少し酷ですよね。
では、エンディングノートはいつ書けばいいのでしょうか?
エンディングノートはいつ書けばいいのか
エンディングノートは、いつ書いても大丈夫ですし、何度書き直しても問題ありません。
生きていれば考えが変わることもあるし、家族の状況も変わるので、一度書いて終わりというノートではなく、定期的に更新することがポイント。
私は年に1度防災グッズを入れ替える時に、家族全員でエンディングノートを見直していますが、何かのタイミングと一緒に行うことで見直すことを定番行事にすることができます。
書く時に、細かい内容まで家族に伝える必要はありませんが、日頃からもしもの時はどうするか身近な人と話あっていれば、エンディングノートも書きやすくなるものです。
そして、そのエンディングノートを書くことで、自分の人生を見つめなおし、より良く生きていくきっかけにも繋がります。
エンディングノートに書く項目
エンディングノートには何を書けばいいのでしょうか。
・医療と介護の事
・財産について
・自分の希望や最期について
大きく分けるとこのような項目があります。
【医療と介護の事】
万が一のことが自分に起きたら(事故や大病など)、治療方針や介護、入院する部屋の事など選択を迫られる場面が多くありますよね。
エンディングノートには、「もしも自分が○○になったら○○にしてほしい」ということを書きます。
例えば、「もしも意識不明の重体で植物状態になったら、臓器提供をしてほしい」という様な内容を書きましょう。
なぜこのようなことを書くのかというと、今の時代、余命の告知や延命治療など、医療において選択ができる様になりました。
自分の身体をどうするのか希望を残すことで、本人が意識不明でも家族が万全のケアを行うことができるようになりますし、医者も治療方針をスムーズに決めることができます。
基本的に書く内容は、今までの病歴やアレルギーなどの体における注意点、かかりつけの病院情報など、今までの自分の体についての事は必ず書くようにしましょう。
細かく項目があるノートでは食べられなくなった時は胃ろう(胃に穴をあけ直接栄養を補給する方法)をするか、人工呼吸器をつけて延命するかなども書きます。
医療の事だけでなく、介護が必要になったときの事も、できれば書いておきましょう。
例えば、自宅で訪問ヘルパーや家族が介護をするのか、病院や施設でヘルパーに介護をお願いするのか等です。
記入していてどんな治療があるのか、介護サービスの種類はどんなものがあるのか、わからないことがあれば家族で話しあったり調べたりすると、選択の幅も広がりますよ。
【財産について】
財産整理をしていないがために死後、親族争いをしないよう財産分与について書きましょう。
身内で一番トラブルになりやすいのも、この項目になります。
誰に何を残すのかを考える気軽なノートとしても活用できますが、エンディングノートは法的強制力はありませんので、あくまでも想いをつづるノートとして使うのが良いでしょう。
財産の事は家族にも話ずらく、踏み込んだ項目ですが、身内が財産の存在を知らない為に税金の高い財産を相続されて困るというケースもあるのです。
死後、身内で一番トラブルになりやすいのも、この項目になります。
見直しのタイミングは年に1度、保険の見直しと一緒に更新するのがおすすめ。
財産は特に借金や貯蓄など変動がありますし、法律や税制の改正もあるので、特に注意をはらいたい項目です。
【自分の希望や最期について】
自分自身も周りの人も悔いのない人生で終わる為に、死ぬまでにやりたい事と亡くなった後の事を書いておきましょう。
病気の場合、人生の最後を迎える前に会いたい人や食べたいものを誰かに伝えることができるかもしれません。
意識不明や事故など突然、意思を伝えられなくなったら、死んでも死にきれない想いが残ってしまいます。
やはりつらいのは残された身近な人です。
普段は伝えられない感謝の気持ちや、特に心に残る思い出など書いておけば、残された人も生きる励みになります。
そしてもう一つ、亡くなった後の事を書く理由は、家族で意見が割れて揉め事に発展しない為です。
亡くなって早々に考えなければいけないのが、葬儀の事。
どのような形式で行うのか、墓はどうするのかなどの希望もこの項目に書いておけば家族が揉めることなくスムーズに執り行うことができます。
現在は葬儀の形式も多様化していますが、地域性や代々受け継がれている習わしがないか、確認しておく事も重要。
この項目では、これだけは伝えておきたいことを書いておくとともに、自分の状態を伝えないでほしい人もリストにしておくことがポイントです。
どれだけ自分の希望を書いても対応するのは、周りの人だということを忘れないように。
エンディングノートを書くときの注意点
エンディングノートを書くにあたって注意したいこと。
・エンディングノート選び
・エンディングノートと遺言書の違いを知る
・エンディングノートを書いた後
【エンディングノート選び】
大事なことが書き漏れることがないように、エンディングノートは自分に合ったものを選びましょう。
エンディングノートの種類によっては書いてある内容が多少異なります。
例えば
・介護の項目が多く、財産やその他の項目が少ない。
・文字が小さく書きにくい。
などがあります。
自分の今の状況にあっている項目が多い物なのかどうかを見て判断する必要があるでしょう
書店に行くとさまざまなエンディングノートが販売されています。
手帳サイズのもの、大きめのノート型、分厚くて自由に記入できる欄が多くあるものなど沢山ありますが、まずは自分が書きやすそうなものを選ぶのがポイント。
大きめのノートは高齢者向けのものが多く、字も大きく書きやすくなっています。
手帳サイズのものは、解説等も付いており、思いついたときにサッとかけるような仕様が多いです。
また、各保険会社や葬儀社でエンディングノートを書くセミナーなどが開催されており、そこでノートが配布されていることもあるので問い合わせてみるのもよいですね。
【エンディングノートと遺言書の違いを知る】
エンディングノートは遺言書と違い法的な効力がありません。
遺産相続や財産分与で希望があり、確実に行ってもらいたい場合は、遺言書や任意後見契約書などを公正証書にしましょう。
相続でよくあるトラブルとして、不動産の分割や再婚していた場合の相続、介護をしていたなどでトラブルが起きやすいのです。
例えば一軒の家を4人の子供に相続した場合、リフォームをするにしても、売却するにしても4人の承諾が必要になります。
そこで1人が反対するだけで物事がスムーズに進まなくなったりするケースもあるのです。
また再婚した男性が、別々の妻との間に子供がいたとしたら、その前の子供も相続の対象になるので、前妻の子供と最後の妻が相続争いをすることも。
そしてよくあるトラブルとして、親の介護をやってきたのに、あまり介護をしていない人がたくさん遺産をもらった場合に納得がいかず裁判沙汰に発展する事が多いのです。
エンディングノートを書いたからと言って安心はできませんので、明確な希望があるなら公証役場に行き、法的に効力を持つ遺言書を作成することを強くお勧めします。
【エンディングノートを書いた後】
エンディングノートを書いた後は、保管に注意しましょう。
個人情報がたくさん詰まっているので、簡単に盗まれそうなところに置いておかないように注意が必要です。
あくまでも「もしもの時」に、見てもらうためのノート。
もしもの時に大切な人がどこにあるか分かるよう、エンディングノートの存在と保管場所は大切な人には伝えておき、失くさないところに保管しておいてください。
おすすめエンディングノート&オンラインアプリ
どんなエンディングノートを選んでいいか分からない人には、みんなが選んでいる人気のものを紹介します。
人気のものでも必ずしも自分に合うものなのかは別になるので、これを参考にして下さい。
コクヨ エンディングノート もしもの時に役立つノート
このノートの良いところは、年齢問わず初心者でも書き込めることです。
初めてのエンディングノートはもちろん、備忘録として、気軽に始められる仕様になっているのがおすすめポイント。
項目別に解説がついていて、質問に答えるようにチェックを入れていくだけなので、記入も簡単ですし、頭を悩ませることなくスムーズに書けますよ。
そして、CD-Rなどのデータを入れられるケースがついており、他に写真を挟めることもできます。
私の場合、遺影にしてもらいたい写真を入れていますが、すぐ読んでもらいたいことをメッセージカードにして挟めておくと、気付いてもらいやすいです。
▼Amazonでの口コミ▼
子の目線としては良いと思います。
兄弟で「親にエンディングノートを書いてもらおう」という話になり、親に渡しました。・葬儀はどうして欲しいのか?
・保険は?
・どこの口座を持ってるの?などなど、普段から「親が亡くなったときにこれが困った」と聞く内容が網羅されていました。
子としては非常に助かる内容です。
オススメです。引用元:Amazon
【無料アプリ】100年ノート
100年アプリはスマートフォンに使い慣れていない高齢者でも、分かりやすいアプリ。
文字も大きく見やすくなっており、声で伝えたいことを残しておくことも可能なので文字を打つのが苦手でも使いやすいのが特徴です。
おすすめポイントは、もしもの事が起きた時、指名した人が自分の残した情報を見てもらうことができます。
アプリの運営会社に問い合わせをし、アプリに保存されたデータを書面にして送ってくれるので情報が書き換えられることもありません。
いつも持ち歩くスマートフォンだからこそ、気軽に見直しができ、更新も可能です。
スマートフォンで撮った写真を登録したり、消したり、ノートにはない便利さが魅力ですよ。
100年ノート
ARDENT WISH INC.無料posted withアプリーチ
エンディングノートと一緒に準備すること
エンディングノートに書き込むだけでなく、できれば一緒に準備しておきたい項目があります。
自分の死後、身内が大変な思いをすることを考えて自分の理想とする終活をしましょう。
お墓を探す
すでに、先祖代々続いているお墓が住まいの近くにあり、自分が死んだ後もそこに入ることが決まっていればある程度は安心。
ですが、納骨する先が決まっていない場合はお墓を探さなければいけません。
なぜなら、現在は行き場のないお墓が増えており、自治体が税金を使って無縁墓にせざる負えない状況が社会問題になっています。
お墓を決めることは安い買い物ではありませんし、簡単に変更することもできないので、まずは自分の先祖がどうなっているかを知り、代々の習わしがないかの確認もしましょう。
生前にお墓が決まっていればエンディングノートに「死後はここに会いに来てください」と書き残すこともできますね。
自分の行くお墓が決まっている人と話をすると、「亡くなった後の住所があるということは、とても安心できるし、幸せなことだ」とよく耳にします。
実際にも生前に準備ができている人は、亡くなった後もたくさんの人がお墓まいりに来ている様子を伺えます。
お墓があるということは、残された人にとっても故人を想う場所として大切な場所になりますね。
今では核家族化が進み、お墓のタイプもいろいろ増えてきました。
お墓の種類が増えている一方
・海外暮らしでお墓が管理できない。
・身寄りがいなくて墓守をする人がいない。
という理由で、永代供養や墓じまい、海洋散骨などをしてお墓を持たないというのも一つ選択として選ぶ人も増えています。
いずれにしても、お墓をどうするのかは選択できる時代だからこそ、ちゃんと決めておくべきことです。
お墓に悩んだらこちらで検索。
>>【いいお墓】
墓石を探す
お墓を建てる場所があってもお墓がなければ納骨できません。
お墓を作る上で注意が必要なのは、墓石選び。
同じ石を使い、同じ様な施工をしても金額が大きく変わる場合があるのです。
なぜ金額が大きく変わるかというと、
- 石の希少性
- 国産
- 外国産
などの関係があります。
例えば、墓石の耐久性など質は同じだけど、使う石が国産か外国産の違いで国産の石を選んだ為に100万円以上金額が高くつくこともあるのです。
もちろん石に詳しくて、こだわりがあるなら良いのですが、知識がなく見積もりで言われるまま話を進めてしまい、後から失敗したということにならない為にも細かい情報収集と見積もりが必要になります。
お墓はただ、安ければ良いという訳にはいきません。
継続的に墓守をしてもらうことを考えれば、石の特徴や、お墓を立てる場所にあった石選びをすることが大切です。
自分が死んでしまった後の事ですが、やはり家族と相談しながら決めるのがポイントになります。
お墓まいりをする人の事も考えて、見て触れてみてどの墓石を選ぶのか進めていけば心温まる代々続くお墓になるでしょう。
ここでおすすめするのは『墓石コネクト』全国にある墓石を一括見積してくれるます。
墓石選びにはとことん、疑問は解消していい墓石選びをしましょう。
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