今回の記事では、日本にある8割のオリーブオイルが偽物である事についてお話していきたいと思います。
日本のオリーブオイルが【偽物】である理由を知れば、あなたは健康になれるでしょう。
さらに、本物のエクストラバージンオイルの見極め方についてご紹介します。
日本で偽物のエキストラバージンオリーブオイルが多く出回る理由
健康や美肌に良いと日本でもブームになっているエキストラバージンオリーブオイル。
そのオリーブオイルのほとんどが偽物だと知っていますか?
日本オリーブオイル協会理事長の多田俊哉さんは
「いま流通しているオリーブオイルのほとんどが輸入ブランド品で、そのうち本物はわずか20%にみたず、残念ながら残り80%程度は偽物です」
と述べていました。
日本でオリーブオイルの偽物が出回るのは、次の理由が関係しているのです。
日本のオリーブオイル仕分け基準が世界と違う
オリーブオイルを生産している国が加盟する国際オリーブ協会(IOC)という世界の品質基準を決定している協会があるのですが、日本はIOCの品質基準ではなくJAS(日本農林規格)の基準にあわせてオリーブオイルを仕分けしています。
そんなに基準が違うの?
と、思いますね。
IOSとJASとでは大きく異なる点があり、エキストラバージンオリーブオイルにとって一番重要な
酸度の基準に大きな違い
があるのです。
酸度とは、オイルの鮮度を示す数値のことを言います。
酸度が低ければ低いほど新鮮なオイルとみなされますが、日本の酸度表記の基準はというと
・JAS(日本農林規格)基準酸
2.0%以下
・IOS(国際オリーブ協会)基準酸度
0.8%以下
日本ではIOCが定めている基準「0.8%以下」を2倍以上も超過した「酸度2.0%以下」まで、エキストラバージンオリーブオイルとして販売することができるのです。
また、日本の食品表示に関する法律にはオリーブオイルの基準自体がなく、本物なのかどうかを日本語の食品ラベルに記入する義務もありません。
そのため、世界的な基準を満たしてないオイルに、エキストラバージンオリーブオイルと記載しても罰則がありません。
そのため、日本では多く偽物のオリーブオイルが出回っているのです。
健康に気を使ってる方は、一緒に『食べ順ダイエット「サラダを先に食べると痩るは嘘だった!?」』の記事もご一緒にお読み下さい。
偽物に騙されない!本物のエキストラバージンオリーブオイルの見分け方
健康や美容のためにとオリーブオイルを買ったのに偽物だった、なんてイヤですよね。
「本物の見分け方がわからない」
「本物の基準がよくわからない」
そんな方のために、偽物にだまされず、本物のエキストラバージンオリーブオイルの見分け方をご紹介します。
偽物のオリーブオイルを見分ける方法1.酸度と価格
オリーブは収穫してからオイルにするまでの時間が空いてしまうと、どんどん質が落ちていくので、収穫してから搾油までの時間が重要になります。
そのため、オリーブを収穫してからオイルになるまでの時間によって、オリーブオイルの酸度が変わってくるのです。
酸度とはオイルの鮮度を表す数値のこと。
特に品質の高いエキストラバージンオリーブオイルの酸度は0.1%~0.8%以下と、国際オリーブ協会(IOS)は定めているため、本物のオイルを選ぶときは必ず酸度を確認しましょう。
また酸度を表示していない物は、容器の中に何が入っているかわからないので購入をオススメできません。
じゃあ値段が高いオリーブオイルなら本物でしょう?
と思いますよね。
でも、値段が高い偽物のオリーブオイルも存在します。
オイルの品質に関係なく、輸送コストや仕入れコストが高くなれば販売価格は必然的に高くなるので、値段が高いから本物のオイルだということは一概には言えないのです。
そうなると値段で本物のオイルかどうかを判断するのは難しいのですが、もし価格で選ぶ場合は「安すぎないこと」を基準に考えましょう。
特に1mlあたり3円を切るようなオリーブオイルは本物ではない可能性が高いのでオススメできません。
偽物のオリーブオイルを見分ける方法2.オリーブオイルの容器
オリーブオイルの容器に一番適しているものは光を通さない遮光性の瓶です。
オイルは日光や電気の光を浴びると酸化し、オイルの質が悪くなるんですよ。
酸化とは物質に熱が加わることによって酸素と結びつく現象のことをいいます。
オリーブオイルは光や熱で温度が上がってしまうと、酸化しやすくなり、味や風味だけではなく栄養価までも低下してしまうのです。
またペットボトルやプラスチック容器には酸素を通す小さな穴が空いていて、酸素や光、熱までも通過してしまうので保存に適していません。
そのため遮光性(緑・黒色など)の物で、酸素を通さない瓶の容器に入っている、エキストラバージンオリーブオイルを選ぶと良いでしょう。
偽物のオリーブオイルを見分ける方法3.ラベル情報
オリーブオイルのラベルからも本物のオイルなのかを読み取るポイントがいくつかあります。
それはラベルに表記してある原産国です。
例えば、表ラベルにイタリア産と書いてあるのに、裏ラベルには原産国が表記していなかったり、原産国が表と裏で違う国の場合があります。
表と裏ラベルで記載されてある内容が違うことがあるのか?
と疑問に思うかもしてませんが、輸入オイルの裏ラベルは、英語表記のラベルの上に日本語表記にしたリールを張り付けたものがあります。
この日本語表記に書かれている国と、表ラベルに書かれている国が違うことがまれにあるのです。
オリーブオイルで有名な国を印象付けておいて、違う国の物を買わせようとしている可能性があるのです。
また、表ラベルがイタリア産の表記で裏ラベルに原産国の項目がない物は、オイルが日本で製造されている可能性があります。
オリーブオイルを原材料として輸入し日本で最終加工している可能性があり、そうなると本物のエクストラバージンオイルかどうかは怪しいでしょう。
なので、必ずオイルの表と裏ラベルの原産国が一致しているかをチェックする必要があります。
また生産地の住所も見極めるポイントの1つです。
生産者の住所や社名をラベルに表示してある物は、信頼性が高いと判断していいでしょう。
たとえば、表ラベルにイタリア語で表記されているのに、住所や社名が入っていないのは、イタリアでは売られていないオイルになるので注意して下さいね。
その他、イタリアの住所の表記の仕方は、最後に必ずITALY又はITALIAと表記されていて、国名の前にはIMやCTなどとイタリアの県の記号が記載されています。
その他スペインやギリシャのオリーブオイルも生産量が多く質の良いオイルを作っていて有名ですが、必ず同様に確認しましょう。
偽物のオリーブオイルを見分ける方法4.輸送方法
上質なオリーブオイルの輸送方法は、航空便か空調管理されているコンテナでの輸送方法が理想とされています。
オリーブオイルは光や熱がとても苦手なため、オイルを輸送する方法も品質を左右するポイントです。
輸入品のオリーブオイルの多くは、コストの面でエアコンがついていないコンテナを使って、中東やインド洋の暑いところを渡り運ばれます。
コンテナは金属製の大型の箱で、温度は50℃を超えることもあり、日本の港に着くまで2ヶ月間暑いコンテナの中で郵送していると、熱に弱いオイルは運ばれる間に劣化している可能性があるのです。
いくら品質のいいオイルであっても、輸送方法によって台無しになることも珍しくはありません。
偽物のオリーブオイルを見分ける方法5.コールドプレス法で搾油されているか?
コールドプレス法(低温圧搾法)は40℃以下でゆっくりと時間をかけて油を搾っていくやり方のことです。
ゆっくりと時間をかけて絞ることでオリーブオイルの鮮度や風味を損なうことを防ぎ、上質なオイルを作ることができます。
反対に、大量のオリーブオイルを作ろうとするときには機械で行う圧搾方法でオイルを抽出しているのです。
機械での圧搾方法は一気にオイルを搾りだすため摩擦により熱が生じてしまい、味や風味が変わってしまったり、何よりオイルの栄養素が壊れてしまう可能性があります。
コールドプレス法で搾油されたかどうかを確認するには、商品のラベルを確認するか、商品のホームページを確認しましょう。
偽物のオリーブオイルを見分ける方法6.認証マーク・受賞歴
本物のオリーブオイルを選ぶ基準としては認証マークよりも、
「受賞歴があるかどうか」
が重要です。
特にオリーブジャパンコンテストで受賞したオリーブオイルは、信憑性の高い物だと判断していいでしょう。
オリーブジャパンでは、オリーブオイルのプロたちが厳選な審査をして、最高のオリーブオイルが決まる大会のことです。
この大会は日本オリーブオイルソムリエ協会が日本でのオイルブームの中で、多くの偽物が出回っている実態に危機感を感じ、本物のエキストラバージンオリーブオイルを伝えるために開催されたコンテストになります。
なので、オリーブジャパンコンテストで受賞した経歴は本物のオリーブオイルといっても過言ではありません。
では認証マークはどうでしょうか?
オリーブオイルにもオーガニック(有機栽培)製法で栽培されている物もあり、その基準を満たしていると言えますが、中身のオイルの品質を表すものではないのです。
残念な事に下記の内容も、信憑性がありません。
- 政府公式認定
- 機関認定
政府公式認定・機関認定は一見凄い良い物なのではないかと錯覚しますが、この認定されるオイルの基準が明確ではないので、必ずしも質のいいオリーブオイルというわけではありません。
政府公式認定・機関認定・オーガニック認証マークがあっても、中身の品質が良いのもとは限らないので、認証マークはあてにはなりません。
本物のエクストラバージン・オリーブオイルを買うなら
本物のエキストラバージンオリーブオイルの見極め方を知っても、自分でオイルを見極められるのかわからないですよね。
そこで本物のエキストラバージンオリーブオイルを販売している『オリーブハート倶楽部』を紹介します。
オリーブハートのオイルの特徴は6つあります。
・オリーブジャパン銀賞受賞。
・エフサ認証。
・生産者、畑、搾油所、品種が明確。
・国際オリーブオイル委員会のメンバー監修。
・季節ごとのオリーブオイルが楽しめる。
オリーブハートのエキストラバージンオリーブオイルは、2014年にオリーブジャパンコンテストで銀賞を受賞していて、2011年にはエフサに認められたオイルです。
エフサとはヨーロッパの認証機関のことで、日本で例えるとトクホ(特定保健用食品)のような機関であり、安全な商品と証明されています。
オリーブハートは生産者、畑、搾油方法、品種まで明確に表示してあり、ホームページには収穫から搾油までの工程を動画で見れるんですよ。
またオリーブハートのオイルは日本人のオリーブオイルソムリエだけではなく、国際オリーブオイル委員会のメンバーで、オリーブの権威と呼ばれているへロニモ・ディアス氏が監修に関わっています。
そしてオリーブハートの最大の特徴と言ってもいいのが、3ヶ月に1度季節にあった新鮮なエキストラバージンオイルを楽しむことができることです。
なので、どんなオリーブオイルを選んでいいかわからない方でもいろんなオリーブオイルが楽しめます。
そんな、こだわりの強い本物のオリーブハートのエキストラバージンオリーブオイルは、倶楽部会員限定で購入することができます。
最初に入会金が500円かかりますが、年間費は必要なく期限もありません。
また解約もいつでもできるようになっています。
解約後しばらくして再度、倶楽部会員に入るときは解約から1年未満であれば入会金は不要で購入することもできますよ。
気になる人は、こちらの『オリーブハート倶楽部公式サイト』をご確認ください。
エクストラバージン・オリーブオイルのまとめ
本物のエクストラバージン・オリーブオイルの見極め方のまとめは
1.酸度は0.1%~0.8%以下のものを選ぶ。
2.1mlあたり3円以下のオリーブオイルはNG。
3.遮光瓶に入っている物を選ぶ。ペットボトル容器はNG。
4.ラベルの記載をしっかり見る。(原産国・住所が記載してあるかチェック)
5.輸送方法が明確な物だとなおいい。
6.コールドプレス法(低温圧搾法)でオリーブオイルを抽出している。
7.信頼できるのは、受賞歴のみ。
いかがでしたでしょうか?
日本にはまだオリーブオイルに対しての、食品表示に関する法律が甘い所がありますが、これから少しづつ変わってくれるといいですね。
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